母音の発声練習の基本

合唱に限らず舞で使われることの多い「舞台語」の母音は日常生活会話をする時に使っている日本語の母音とは異なる使い方をします。日本語は口を大きく開けることなく発音することができるタイプの言語であるとされています。しかし、合唱で発生するときには日本語であっても明瞭に響かせる必要があります。そのため、日本語の歌詞であっても母音をはっきりと大きく口を開けて発声できるようにトレーニングが欠かせません。

この、日常生活であまり使わないような母音の発声方法はどのようなものなのでしょうか。合唱で日本語の母音を発声するときには、4つのプロセスを経て発生するようにすると良いとされています。

まず、軟口蓋を上に持ち上げるようにします。軟口蓋とは口の中の上の天井を舌でたどっていき、歯の付け根の上の硬い部分の後ろにある柔らかい部分のことです。この軟口蓋を持ち上げるように意識します。

次に、耳の上から後頭部までのエリアも持ち上げます。ちょうどメガネをかけるあたりから後頭部までの筋肉をやや斜め後ろに引っ張るように持ち上げます。顔の筋肉だけで持ち上げられない場合には実際に手で引っ張ってしまっても良いでしょう。

さらに、鼻腔を広くします。耳の上から後頭部を持ち上げた状態のままで少しだけ口を笑ったような形にします。そのまま鼻と口の両方で息を吸いましょう。鼻と喉がつながっている通り道である鼻腔に冷たい風が当たるのが判るでしょうか。うまくできていればこれで鼻腔が広くなっています。

最後に、舌を自然な位置に置くようにします。自然な位置とは、舌の先が舌の歯の裏側に軽く当たるようにします。そして平らになるように舌の力を抜きます。そうするときれいに喉の奥まで見えるようになるのでそのまま口を閉じましょう。これで正しい位置に舌が置けていることになります。正しい姿勢のところで述べたように舌を正しい位置におけるようにして「ア」と発音してみましょう。日常会話で話しているときに比べて格段に口の中を広く使っているのではないでしょうか。口の中を広く使っていることが実感できれば、このプロセスを意識して合唱に活かせるようになることでしょう。

 

作成者: admin

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