表現力を高めるためには

音楽表現にて基本的な単位である、音の「高い低い」や「大きい小さい」は、ヨーロッパ音楽から生まれた要素であると言われています。自身が演奏できる音の強さの幅や音域は楽器の種類や人間の声の種類などによって、自然と決まってきます。発声しやすい高さの時は大きめに、そうでない高さの時は小さめに音の大きさはなりがちになってしまい、このままだと表現力の幅が広がる可能性は低いでしょう。高いところから低いところまでの音を滑らかに出せるようになったり、強弱などのバランスを均質にすることは練習によって磨かれます。さらに進むと「大きな音だけど冷静」「小さい音だけど硬い」といったニュアンスが少し微妙な表現を身に付けていくと、演奏の可能性はもっと広がっていくのです。日本語と異なって外国語の音楽作品の場合は母音の数が多く、言葉の響きに関する種類が非常に豊かです。その多彩な響きの中で普遍的且つニュートラルな声を出せるように練習を積み重ねておくとよいでしょう。声を楽器としての可能性として広げることは、合唱などを演奏するにあたって、音楽の表現力を高めることに役立つと思います。

表現力を高めることを認識した上で、基本的な音づくりを目指すことを心がけ、豊かで美しい音を目指しましょう。

そのときボイストレーナーやピアノなどの楽器のジャンルでは、よりよい演奏を行うために、専門家の元へレッスンに通うことはほぼ「常識」となってきています。合唱の場合も、細かい技術を教えてくれる専門家であるボイストレーナーに助力を請い、よい声の出せるようにしたり表現力を磨いたりすることがあります。合唱団のうちの一人が、個人で声楽家のレッスンを受けている場合も少なくはありません。合唱の場合は個人だけでなく、合唱団全体の声を指導してくれるようなトレーナーを決めておくことは大事かと思います。